動物由来感染症について

動物由来感染症とは?

 「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の総称です。動物由来感染症は、世界保健機関(WHO)で確認されているだけでも200種類以上あります。

 動物由来感染症が問題となっている背景としては、人間の社会環境の変化と行動の多様化があげられています。例えば、交通手段のめざましい発展による膨大な人と物の移動、人口の都市集中化、土地開発と自然環境の変化、先進国では抵抗力の弱い高齢者等の感染を受けやすい人々の増加の影響や、野生動物のペット化等があげられています。

 日本では動物由来感染症の発生数は海外に比べ少ないですが、感染の原因となる動物は野生動物とは限りません。ペットなど飼養動物から感染する事例も多くありますので、正しい知識を持って動物と付き合うことが大切です。

 

よく知られているのはこんな病気です

犬ー狂犬病、エキノコックス症

猫ー猫ひっかき病、トキソプラズマ症、Q熱

鳥ーオウム病、カンピロバクター病、鳥インフルエンザ

げっし類ー鼠咬症、レストスピラ症

は虫類ーサルモネラ症

節足動物(ダニ)ー重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱

     (蚊)ー日本脳炎、ジカウイルス感染症、デング熱

 

動物由来感染症を予防するために

日常生活で注意すること

●動物に触ったら、必ず手を洗いましょう。

●ペットに口移しでエサを与える、食器を共有するなど、過剰なふれあいは控えましょう。

●動物の身の回りは清潔にしましょう。

●ふん尿は速やかに処理しましょう。

●野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう。

●室内で鳥を飼育する時は換気を心がけましょう。

●公園や砂場で遊んだら、必ず手を洗いましょう。

●犬の登録と毎年の予防接種は忘れずに受けましょう。 

●野外活動の際などは素肌の露出を少なくして、虫に刺されないようにしましょう。

●体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。

●動物(ペット)も定期検診で病気の早期発見を。

 

 


詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください

参考リンク

動物由来感染症(厚生労働省)

動物由来感染症を知っていますか?(厚生労働省)

 

担当課:保健福祉課